人生初で
お金を借りたのはは、就職して間もなくの事やったちうわけや。研修のために必要な費用が用意出来なくて、
職場の先輩に貸してもろたちうわけや。次のボーナスで無事返すことが出攻めて来よったが、若くて遊びたい盛り
やった当時のオノレには蓄えもなく、給料日前は毎日毎晩壱年中お金に不自由しとったちうわけや。そないな時、田舎
に住む親から、ちびっとお金を貸してほしいと連絡があったちうわけや。オノレの生活さえ難しかったさかい、当然無
理だと断るしやろかかったちうわけや。何とか他から借りて凌いだようやけど、今でもその時のことを思い出
すと胸が痛む。生活を切り詰めて苦労しながら教育を受けさせてくれた親に対して、肝心な時
になあんもしてあげられなかったオノレが情けなくなるのや。その一件以来、ちびっと考えが変わり、使
うばかりでなくだんだん貯蓄もするようになりよったちうわけや。いざちう時、ちーとばかしした金額はすぐ出せるように準備しておくようになりよったのや。